陸前高田市
陸前高田市教育委員会
教育を取り巻く環境は、高度情報化・科学技術の進展や経済のグローバル化、少子高齢化の進行など、著しく変化してきており、 地方分権・行政改革・構造改革など社会システムの見直しが進められております。
国においては、いじめ問題、学力低下問題など、教育に対する関心の高まりに対応し、「教育再生」をスローガンに教育改革に取り組んでおり、 教育基本法の改正に続き、教育三法の成立により、教育委員会の責任体制の明確化や体制の充実、小中学校における学習指導要領の見直し、 教員の資質向上等を内容とする教育改革が求められております。
このような中で、明日を担う子どもたちが、柔軟に対応できるとともに、 新しい時代を切り拓く能力と他人を思いやる豊かな心を育むことができるように教育の質を高めることや、教育環境の整備・充実が重要となっております。
また、市民一人ひとりが、健康で生きがいを持ち、充実した人生を送ることができる生涯学習社会の実現が求められています。 このような生涯学習社会の体系の中で学校教育や社会教育、芸術・文化、体育・スポーツの振興を図ります。
市民が生涯にわたる学習を通じて、生きがいのある充実した生活を送るため「いつでも、どこでも、だれでも」自分にあった手段や方法で学ぶことができるよう、 人生を豊かにする生涯学習の推進に努めます。
心の教育の充実、学習意欲の育成などの課題を踏まえ、特色ある教育活動の中で、ともに生きる豊かな心、 基礎基本の確実な習得、自ら学び、自ら考える力や健康に生き抜いていく体など、「生きる力」を育む学校教育の推進に努めます。
家庭及び地域の教育力の向上を目指し、家庭教育の充実をはじめ、体験学習の促進と支援体制の確立に努めます。
また、生涯の各時期における教育機会の充実と生涯学習ボランティアの育成など、地域づくり活動を支援しつつ、魅力ある社会教育の推進に努めます。
ライフステージなどに応じた生涯スポーツ活動を、主体的・継続的に行なうための条件整備に努めます。 また、競技力の向上やスポーツイベントの開催に努め、総合的なスポーツ振興を図り、豊かなスポーツライフの実現を目指します。
生涯を通じて芸術文化に親しみ、自発的な文化活動を助長するための環境づくりを進めるとともに、地域の歴史と風土を生かした、 多様で個性ある文化の創造を目指します。
また、長い歴史の中で育まれ保存伝承されてきた貴重な文化遺産については、適正な保存管理に努めます。
市長を本部長とする「生涯学習推進本部」の充実による推進体制の整備を図りながら、生涯学習に関する施策を総合的・効果的に推進します。 また、「いつでも、どこでも、だれでも」をテーマに、生涯にわたって子どもから高齢者まで、一貫した学びの体系を確立し、学習環境の整備に努め、 地域の課題解決や地域活性化の実現を図ります。
市民の生涯学習に対する関心と意欲を喚起するとともに、その意欲を学習活動に結びつけて いくため、市民の学習成果を発表・展示する「生涯学習のつどい」、「市民芸術祭」の開催や学習意識の啓発に努めます。 また、各種の学習機会の充実、生涯学習情報紙「はまらっせぁ」の提供および相談体制の充実に努めます。
出前講座では、新たな医療制度、環境問題、防災及び読書活動など地域課題についての講座を開設するとともに、 県内の大学と連携した公開講座を開設します。
学校経営に関する自己評価、外部評価を進めるとともに、開かれた学校づくり推進委員会や保護者、地域の声を学校改善に生かしながら、 理解と信頼される学校づくりに取り組んでいきます。
また、問題行動等を未然に防止するためにも、人間としてのあり方などを指導し、生命を大切にし、 自分の適性や生き方を考えることができるよう生徒指導の充実に努めます。
さらに、豊かな人間性や確かな学力を育むためにも、地域との結びつきを深める活動や各校種間の連携・交流の取り組みを一層進めるとともに、 少人数指導教員等の配置や30人学級の実現に向けた関係機関への働きかけを継続していきます。
確かな学力を育むために、学習の到達度や理解度を把握し、個人差に対応した少人数指導や授業における指導体制の工夫・改善などを行い、 個に応じたきめ細かな指導の充実を図ります。また、学校と家庭における連携を深め、学びフェストの推進を図り、学力向上に努めます。
豊かな心を育むために、自然との触れ合いやボランティア活動・奉仕活動などの体験活動の充実を図るとともに、 基本的な生活習慣を身につけさせるよう努めます。
また、生命の大切さ、他人を思いやる心、美しいものに感動する心、 正義感や公正さを重んじる心などを実感できる道徳授業や特別活動など様々な教育活動の充実を図るとともに、 読書活動の推進として、朝読書や読み聞かせなど本に親しむ活動を積極的に推進します。
社会の変化に対応できる力を育むため、外国語指導助手の活用を図りながら、小学校における英語活動や、中学校における英語指導のより一層の充実に努めます。
また、情報教育においては、情報機器の整備計画の下、情報を活用し実践する力、情報を理解する力の育成を図るとともに、情報モラルの向上を図りながら推進します。
さらに、環境教育においては、地域の人材や地域素材を活用しながら、環境保護や自然との調和を図り、実践力の育成に努めます。
また、キャリア教育を充実させ、中学校と高等学校との交流を深めるとともに、教科指導の内容、方法の充実を図り、将来を見通した進路指導に取り組みます。
健やかな体を育むために、児童生徒の体力・運動能力等の実態を踏まえ、教育活動全体を通じて、運動に親しむ意識や能力を育むとともに、 体育の授業の充実に努めます。
また、疾病の予防や早期発見のための各種健康診断の実施をはじめ、家庭や地域と連携し、心の健康、薬物乱用防止等に関する教育も進めます。
そして、児童生徒が、安全で楽しく学校で暮らせるように、安全教育の充実や教職員の危機意識の向上を図るとともに、家庭や地域の関係機関と連携し、 学校の安全管理に関する取り組みを一層充実します。また、中学校全校に、AED(自動体外式除細動器)を設置し、学校管理下における事故の未然防止に努めます。
次に、学校給食においては、地元産食材の積極的な活用を図り、安全・安心でおいしい給食の提供に努めるとともに、食育教育・食育指導の充実に努めます。
特別支援教育の充実を図るとともに、指導補助員の配置や施設改善など支援体制の整備に努めます。
また、教育相談員やスクールカウンセラー、適応支援相談員を引き続き配置し、 学習・進路・友人関係などで悩みを抱えている子ども達や保護者の不安の解消や不登校の子どもへの支援などに努めます。
次に、進学を希望する子どもたちへの支援として、平成20年度貸し付け分から、学資貸与月額を増額し、奨学資金貸付制度の充実を図ります。
教育環境においては、施設環境を整備するうえから、小友小学校の衛生設備改修事業を実施するなど、 学校施設の改修や設備の更新、耐震診断による施設の点検を進めます。
また、学校適正規模化については、児童・生徒の教育環境整備の観点から、現状に対しての理解や、適正規模化のあり方を理解していただくために、 適正規模化検討委員会を設置し、学校適正規模化に向けた検討を進めるとともに、地域への説明や懇談を通して、学校適正規模化の推進に努めます。
人間形成の基礎を培う家庭教育は重要な役割を担っています。家庭の教育力の向上を図るため、 子育ての悩みや様々な課題・困難を抱える親などへの情報提供・相談体制の充実に努めます。 また、子どもの発達段階に応じた「乳幼児学級」「子育て講座」「働く親のためのコミュニテイカレッジ」など学習機会の提供に努めます。 子どもの基本的生活習慣の確立や生活リズムを向上させるため、「早寝早起き・朝ごはん」を基本に据えながら家庭教育力の向上を図ります。
家庭、学校、地域が一体となって子どもたちの生きる力を育み、健やかな成長を促すため、子どもたちの体験活動の場の拡大や、学習活動の場として、 土曜日における施設の無料開放を実施するなど、心豊かでたくましい子どもを育てる施策を進めます。 また、放課後の子どもの安全な活動場所についての指針となる「放課後子どもプラン」や、子どもたちが本を読む習慣、 本を通じて物事を調べる習慣を培いながら、豊かな情操や情報活用能力を養い、「生きる力」を育むことを目的として「こども読書プラン」の策定を進めます。
次に、成人の多様な学習意欲に応えるため、学習ニーズの的確な把握と体系化を進め、学習機会の拡充や個人学習を支援します。
市民の多様な学習要望、各種学習相談への対応や学習プログラムの開発を進めます。また、生涯学習指導者の発掘、 ボランティア養成のための指導体制の充実に努め、学習グループ等の自主的な社会教育活動を促進します。 また、社会教育関係施設間の連携・協力体制を整備し、生涯学習情報提供・相談体制の充実に努めます。
中央公民館は、生涯学習を総合的に推進する拠点施設として、学習機会の充実と地域活動に努め、 市民ニーズにあった生涯各時期に応じた「乳幼児学級」「市民講座」及び「ふるさと高齢者大学」を開設します。 地区公民館では、「成人教室」、「高齢者教室」を開設するほか、高齢者が培ってきた優れた技能と知識を活かした 「高齢者人材バンク事業」や「世代間交流事業」等を開催します。
市立図書館は、生涯学習推進という使命を踏まえ、ニーズに対応した蔵書の充実と資料収集に努め、 図書館情報システムを充分に生かした運営を行います。
また、子どもの読書活動の推進を図るため、読み聞かせ事業やブックスタート事業を引き続き実施するとともに、 読書への関心や意欲を高める事業を企画してまいります。
市立博物館は、市内に残されている貴重な資料の収集・整理・保存活用に努めるとともに、 参加・参画できる博物館を目指し、新規登録有形民俗文化財「陸前高田の漁撈用具」の企画展の開催や教育普及事業、 調査研究活動などを積極的に展開します。また、学校週5日制や総合的学習での利用に供するための学習支援体制の充実に努めます。
高齢化が進む本市にあっては、中高年の健康づくりがますますその重要度を増していることから、 中高年を対象とした各種スポーツ教室を開催し、健康増進に努めます。
子どものスポーツ離れや体力低下が指摘されており、学校や家庭そして地域と連携し、スポーツ少年団の育成に努めます。
豊かなスポーツライフの実現のために、スポーツリーダーバンクや各種スポーツ教室の開設、学校体育施設の開放事業などを充実させ、 スポーツの日常化・習慣化を推進します。
また、各種スポーツ大会等の実施につきましては、各体育協会・スポーツ少年団等が開催する各種大会を積極的に支援するとともに、 市民総参加のイベントに定着したチャレンジデーの開催をはじめ、市民マラソン大会や女性ヘルシースポーツ大会等の開催を通じ、 スポーツの振興と健康づくりを推進します。
また、市民の健康づくりの拠点施設である市民体育館の耐震二次診断調査を実施します。
競技スポーツの振興につきましては、市体育協会を始めとした体育関係等との連携を図りながら、 指導体制の整備・選手の育成強化・スポーツ環境の整備など、総合的に競技スポーツ選手の推進に努めます。 市民体育館、スポーツドーム及び海洋センターなど既存の有効活用を図り、多様化する市民ニーズに対応しながら、 市民の健康づくり、体力づくりを支援します。
芸術文化の振興につきましては、市民の関心と期待が、年々高くなっておりますので、 「市民講座」の開設や各種芸術文化団体等への支援を通じて、創作活動を奨励するとともに、 芸術文化活動の発表の場として「市民芸術祭」、「児童生徒合同発表会」の開催の支援に努めます。
また、青少年芸術鑑賞事業や青少年劇場を開催し、児童生徒への芸術鑑賞の機会を提供するとともに、 市民会館自主公演などにより、幅広く市民を対象とした芸術鑑賞の機会の拡充・提供に努めます。
地域の歴史、文化などに対する正しい理解を得るための機会や場を提供するとともに、 地域文化を創造していくための基礎をなす文化財について、遺跡緊急発掘調査事業をはじめ、 遺跡の実態を解明を進めます。更には、文化財の保護意識の高揚を図るため、文化財の公開等の事業を推進します。
また、地域・各種団体等と学校の連携による民俗芸能の伝承活動の促進を図り、公開発表の場づくりを進めます。
市民が生涯を通じて芸術文化に親しみ、広く芸術文化についての理解と関心を深め、 自ら芸術文化を創造し活動をする意欲を高めるため、芸術文化に接する機会を提供し、 さらに、芸術文化活動を展開していくための拠点となる施設の充実を図るなど文化的環境の整備を促進します。 また、美術整備基金により収集した作品については、定期的に公開してまいります。
また、地域・各種団体等と学校の連携による民俗芸能の伝承活動の促進を図り、公開発表の場づくりを進めます。