陸前高田市小中学校復興基金活用状況
小中学校復興基金
平成23年東日本大震災の津波により、陸前高田市では小中学校4校が全壊するなど多くの学校が被害を受けました。
このような状況から、当市では小中学校の教育の振興と学校施設の復旧を図るため、平成23年7月に「陸前高田市立小中学校復興基金」(以下、「復興基金」)を設置しました。
なお、ご寄附のお願いは、基金設置の役割を一定程度達成したため、令和4年3月31日をもって終了とさせていただきました。これまでたくさんのご支援をいただきありがとうございました。
全壊した4小中学校の被災状況

気仙小学校 (平成23年3月撮影)

気仙中学校 (平成23年11月撮影)

広田中学校 (平成23年3月撮影)

小友中学校 (平成23年3月撮影)
現在の小中学校の状況
東日本大震災の津波や地震により市内小中学校も大きな被害を受けましたが、多くの方々のご支援をいただきまして、発災から1か月後には使用できる校舎を使用しての教育活動を再開することができました。
校舎が全壊した学校のうち、気仙小学校は高台にある長部小学校校舎を共用して使用しておりましたが、平成25年度に両校が統合し(新)気仙小学校となりました。統合後は新校舎の建築工事を進め平成30年12月に新校舎が完成し、平成31年1月より供用を開始致しました。気仙中学校は市の北西部に位置する旧矢作中学校校舎を使用し、片道およそ15キロメートル離れた距離をスクールバスで通学しておりましたが、平成30年度からは第一中学校と統合し、高田第一中学校となりました。高田第一中学校の校舎は旧第一中学校の校舎を使用しております。広田中学校と小友中学校は被災後、広田小学校・小友小学校の校舎を小学校と共用して使用しておりましたが、平成25年度に米崎中学校とともに3校が統合し、高田東中学校となりました。高田東中学校の校舎は地震被害を受けた旧米崎中学校校舎を使用しておりましたが、新校舎の建築が終了し、平成29年1月より供用を開始致しました。
各学校の校庭につきましては、市内小中学校10校の校庭に仮設住宅が建ったため、近くの農地等をお借りし仮設運動場として使用しておりましたが、平成30年度末までに全ての小中学校の校庭が復旧致しました。
また、統合による遠距離通学者対策として、市内5路線にスクールバスを運行しております。
寄附の状況
寄附件数 | 寄附金額 | |
---|---|---|
平成23年度 | 97件 | 46,384,416円 |
平成24年度 | 221件 | 89,847,630円 |
平成25年度 | 189件 | 37,203,417円 |
平成26年度 | 191件 | 38,196,027円 |
平成27年度 | 137件 | 36,444,886円 |
平成28年度 | 103件 | 19,886,882円 |
平成29年度 | 81件 | 19,499,935円 |
平成30年度 | 70件 | 16,031,334円 |
令和元年度 | 61件 | 14,321,976円 |
令和2年度 | 49件 | 13,964,621円 |
令和3年度 | 30件 | 5,143,916円 |
計 | 1,229件 | 336,925,040円 |
復興基金の活用
皆様からご支援いただきました復興基金につきましては、これまでに次の整備等に活用させていただきました。
平成26年度
- 仮設運動場環境整備(通路の外灯設置、走り幅跳び用砂場設置)
- 小学校遊具整備
- 防災教育副読本作成
平成27年度
- 小学校デシタル教科書整備(算数)
- 中学校電子黒板等整備
平成28年度
- 小学校電子黒板等整備
- 高田東中学校新校舎環境整備(屋外時計設置、備品・消耗品等購入)
平成29年度
- 小学校デシタル教科書整備(国語)
- 小中学校電子黒板等整備
平成30年度
- 高田小学校新築工事
令和元年度
- 高田小学校新校舎環境整備(引越作業、備品・消耗品等購入)
令和2年度
・ 高田第一中学校自転車置場改築(設計)
令和3年度
・ 高田第一中学校自転車置場・用具庫改築工事
更新日:2022年04月18日