貝毒について

更新日:2021年06月29日

貝毒とは

 海水中を浮遊するプランクトンの中には、人間に対する毒性を有するものがあります。

 これを摂食し、体内に毒を蓄積させた二枚貝等を人間が食べると、様々な中毒症状が引き起こされます。

中毒症状

 現在、国内で監視対象となっているのは、麻痺性貝毒と下痢性貝毒の2種類です。

 麻痺性貝毒では、体のしびれや麻痺、悪心、めまい等の症状が現れます。重症の場合、呼吸困難に陥り、死に至ることもあります。

 下痢性貝毒では、下痢や腹痛、嘔吐等の症状が現れます。ただし、現在まで、死亡例はありません。

対策

 現在のところ、除毒技術の活用は、限定的なものにとどまっています。

 また、加熱調理をしても、毒化した二枚貝等の毒力は、弱まりません。

 そこで、岩手県漁業協同組合連合会は、毎週、海域ごとにホタテ貝の貝毒検査を実施しています。ここで厚生労働省が定める規制値を超える量の毒が検出された場合には、当該検体の生産海域で生産されたホタテ貝の出荷は規制されます。

 これに加えて、広田湾漁業協同組合では、付近の海域における貝毒の発生状況や広田湾内での原因プランクトンの発生状況を注視し、すべての出荷品目での自主検査の実施と、独自に設けた厳しい出荷基準の遵守により、水産物の安全性の確保に努めています。

 よって、一般に流通する広田湾産水産物は安全です。

貝毒検査結果

 貝毒検査の結果は、岩手県漁業協同組合連合会と広田湾漁業協同組合のウェブサイトで公開されています。

この記事に関するお問い合わせ先

地域振興部 水産課 水産係
電話:0192-54-2111
ファックス:0192-54-3888
郵便番号:029-2292
岩手県陸前高田市高田町字下和野100番地

メールフォームによるお問い合わせ