椿島ウミネコ繁殖地(国・天然記念物)

更新日:2023年02月13日

陸前高田市広田町にある無人島椿島の頂上に降りようとしているウミネコの群衆を遠目のアングルから撮影した写真

指定種別

国指定

種別

天然記念物

指定年月日

昭和9年12月28日

所在地

広田町字集

所有者

陸前高田市

概要

 椿島は、広田半島の南端広田崎の東南東沖約1キロメートルに浮かぶ花崗岩からなる小島で、日本百景にも選ばれています。かつては、その名のとおりツバキやトベラなどの樹木におおわれていましたが、現在では樹木は枯れて、ヨモギ、イネ科の植物だけが繁っています。
 ウミネコは、2月から3月にかけて繁殖のため椿島に集まります。
 5月の中頃には可愛いヒナが生まれ、孵化後、約45日で巣立ちを迎えます。
 椿島のウミネコは2~3万羽といわれ、繁殖期にはまさに足の踏み場もない程の数となります。ウミネコは魚のいる所に集まり、魚群をかためる習性があるということで、地元の漁民に愛護されてきた鳥です。
 昭和9年、椿島は国の天然記念物に指定されました。指定区域はその地先100メートル以内の海面に及び、隣の小貝鳴島と周辺の岩礁も含まれます。

陸前高田市広田町にある無人島椿島をバックに飛ぶウミネコたちをアップで撮影した写真

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