配偶者などからの暴力(DV)対策

更新日:2021年06月23日

DVとは?

児童虐待 DVとは、「ドメスティック・バイオレンス」の略で、一般的には「夫や恋人など親密な関係にある、または関係のあった者からの暴力」という意味で使用されます。
 DVは、被害者の多くが女性であることから女性の人権を著しく侵害する社会的な問題であり、また男女間の固定的役割分担意識、経済力の格差、男尊女卑意識の残存など、我が国の男女が置かれている状況等に根ざした構造的問題でもあるため、男女共同参画社会を形成して行く上で克服すべき課題の一つです。

また、殴る、蹴るなどの身体に対するものだけが暴力ではありません。暴力には様々な形があります。

DVの種類

身体的暴力

殴る・ける・たたく・物を投げ付ける・首を絞める・突き飛ばすなどの行為

精神的暴力

無視する・暴言を吐く・脅す・恥をかかせる・他人に悪口を言う・長時間説教をするなどの行為

性的暴力

性行為を強要する・避妊に協力しない・無理やりポルノを見せるなどの行為

社会的暴力

つねに行動を監視する・親せきや友人などとの付き合いを制限するなどの行為

経済的暴力

生活費を渡さない・生活費の使い道を細かくチェックする・外で働くことを禁じる・借金をさせるなどの行為

子どもを利用した暴力

子どもの前で暴力を振るう・子どもに悪口を言う・子どもを傷付けると言って脅すなどの行為

DVのしくみ

 DVには一定のサイクルがあります。
蓄積期、爆発期、安定期(ハネムーン期)の三つの構成期間を循環していきます。
それぞれの期間の長さは個人差がありますが、殆どが循環も徐々に早くなりエスカレートしていくようになります。

蓄積期

 次の爆発期に向かって内面にストレスを溜めている期間です。些細なことで暴力が起こる危険があります。
男性が自分の身の回りの状況や、女性をコントーロルしたい、支配下に置いておきたい、という願望が満たされない事にたいしてストレスを溜めている時期になります。
穏やかだった安定期の後にささいな事で怒るようになったり、ピリピリと神経質になってくる期間です。

爆発期

 蓄積期に溜め込んだストレスの限界がくると、突然に暴力を振るい始めます。
多くは突発的なので予測する事は困難で、暴力の衝動を抑制できなくなっているので大変危険です。
女性の態度や行動、自分の身の回りの状況が自分の思い通りにならないストレスを発散している期間であり、女性に対して様々な暴力を駆使して自分の思い通りに行動するように強要している期間です。
そして、これからも自分の思い通りにコントロールしやすいようにと恐怖心や無力感を植えつける期間でもあります。

安定期(ハネムーン期)

暴力によってストレスが発散された状態です。比較的に安定した精神状態の為、安定期と呼ばれています。
また、ストレスが発散された事により、急に優しくなってプレゼントなどを買ってきたり「二度と暴力は振るわない」と約束したり「俺が悪かった」などと泣いて謝罪したりするのでハネムーン期とも呼ばれています。
そして次の暴力に向かってストレスを溜め込んでいく蓄積期に移行していきます。

(蓄積期へ/ループ)

暴力を受けた場合

 どんな理由があろうと、暴力を振るうことは許されません。
それは、配偶者の間であっても同じことです。
警察では、相手を検挙したり、暴力を制止したり、あなたを保護したりするなど、あなたの意思を尊重した必要な措置を行っています。
配偶者や恋人などから暴力を受けた場合は、一人で悩まず、警察や配偶者暴力相談支援センターなどの相談機関へ相談してください。

1人で悩まずご相談ください

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部 子ども未来課 子ども家庭係
電話:0192-54-2111
ファックス:0192-54-3888
郵便番号:029-2292
岩手県陸前高田市高田町字下和野100番地

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